白川郷・五箇山の合掌造り集落
文化遺産 1995年登録 登録基準4,5
豪雪地帯における伝統的建築物
白川郷と五箇山は伝統的な合掌造り家屋が残る集落群である。庄川流域に位置するこの地域は、急傾斜の山と谷に囲まれ、かつ日本有数の豪雪地帯であるため、かつては周辺地域と隔絶されていた。そのため家屋の建築様式から産業、家族制度に至るまで独自の生活文化が育まれた。
厳しい自然環境から家屋を守る工夫が随所に施されている。家屋の構造は、一般の日本の家屋に比べて規模が大きい。要因のひとつに、農耕に適した土地が少ないことが挙げられる。農地の分散を避けるため、住人20〜30人で暮らす大家族性が守られていた。
それぞれの集落の共通点のひとつに「結」と呼ばれる相互扶助組織がある。豪雪地帯での生活は家族だけでは成り立ちにくく、結による協力体制が発展した。
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